大正後期から埋立事業によって形成された豊洲地区は、昭和12年7月15日に正式に命名されるまでは、埋立地5号地 等の埋立地番号で呼ばれた。

町名の由来は、港湾局職員の懸賞付募集により選出されたもので、

• (1) 豊かに栄える島 →「豊洲」
• (2) 埋立用土砂が隅田川の洲をさらったもので肥えていた →「豊洲」
• (3) 関東大震災で破壊された、銀座の焼けあとの土石類を一部埋立に使用したため、その後、貴金属類が掘り出
  　　 され宝島などと呼んでいた →「豊洲」
• などの説がある。

昭和14～18年にかけて東京石川島造船所が建設され、工場および作業員の宿舎等が立地した。

昭和20年代に都営住宅が建設され、まちとしての体裁が整うようになった。

昭和30年代豊洲ふ頭の埋立が始まり、埋立関係の人たちによる賑わいが生じた。

昭和41年、外郭堤防が完成し、安全なまちに生まれ変わった。

昭和50年代、民間マンションやスポーツ施設の立地があり、まちの様子も大きく変わってきた。